\本記事はこんな方にオススメ/
- 個性的なエレキギターを手にしたい
- アルミ製ギターメーカーを知りたい
- タルボ以外にアルミギターあるの?
はじめに
アルミ製ギターといえば、今井 寿氏(BUCK-TICK)や、HISASHI氏(GLAY)の使用で脚光を浴びた東海楽器の「TALBO(タルボ)」が有名です。
数は少ないですが、アルミ製ギターは他のメーカーでも製造しています。そこで今回は、TALBO以外の ”アルミ製ギター5メーカーとサウンドの特徴” を紹介していきます。
【1】KOLOSS
アルミ製ギター界で今最も話題の「KOLOSS(コロス)」は、アジアを中心に展開するブランドでYouTubeや楽器店でも多数取り上げられています。
『人間工学』に基づく革新的デザイン!
KOLOSSのギターは、まるで ”SF映画” にでも登場するような派手な見た目ですが、じつは人間工学に基づいたデザインで非常に演奏しやすいギターになっています。
『軽量』+『チェンバード加工』で鳴りまくる!
高純度アルミニウムを削り出した ”チェンバード加工” のボディは、セミアコのように生音が大きく、弦の振動が体で感じられるほどよく鳴ります。
惜しみなく『最高級パーツ』が各所に搭載!
- コンデンサ :音が太くなると人気の「OrangeDrop」
- ポット :高級ギターにお馴染みの「CTS500」
- アウトプット:絶大の信頼性をもつ「SWITCH CRAFT」
- ペグ :安定性抜群の「GOTOH製ロック式ペグ」
- ブリッジ :独自開発による「Aviator Locking Tremolo」
グレードにもよりますが、KOLOSSにはギター上級者も唸る ”高級パーツ” が惜しみなく搭載されています。デザインや演奏性だけでなく、パーツの細部にまでこだわりを感じます。
太く、スッキリとした『唯一無二』のサウンド!
歪ませてもピッキングニュアンスがしっかり出てくれて、「パリーン!」と前に飛び出すアタック音により ”バンドに埋もれないギターサウンド”が作りやすいです。
「KOLOSS」は、”上位版でも15万前後” と入手しやすい価格となっています。ヘッドレス、7弦、8弦、DIYキットなど種類も豊富ですので試奏してみてはいかがでしょうか。
注アテ
【2】RELISH GUITARS
多くの高級腕時計(ロレックス、オメガ、タグ・ホイヤーなど)を生産するスイスが誇るギターブランド「RELISH GUITARS(レリッシュ・ギターズ)」。
『アルミ』+『木材』の新世代ハイブリッド型ギター
RELISH GUITARSは、「木製トップ+アルミフレーム+木製バック」という独特のホロウボディ構造になっています。(バック面の固定は磁石なのでパカッとに外せます)
トップ/バック面は、アッシュ5枚重ね+表な裏に化粧板2枚を高精度プレスで成型した「7層構造」により、薄くてもかなり頑丈な作りになっています。
たったの『数秒』でピックアップ交換が可能!?
2019年モデルから採用された「ピックアップ・スワッピングシステム」は、”ピックアップを磁石で設置する” もので、ほんの数秒でピックアップ交換が可能となりました(驚)
まだまだある!『新技術』が常識をくつがえす!?
RELISH GUITARSには、まだまだ画期的な「機能」や「テクノロジー」が踏襲されいます。公式YouTubeがとても分かりやすいので、是非チェックしてみてください。
豊かな『中音域』と『ヌケが良い』抜群のサウンド!
RELISH GUITARSは、ネオソウルの巨匠ISIAH SHARKEY氏、山口 和也氏(タメシビキ)、高見沢 俊彦氏(THE ALFEE)など、世界各国のプロから絶大な支持を得ています。
機種は5タイプあり、柔らかいサウンドの「JANE」、芯が強い「MARY/MARY ONE」、最高級の「PLATINUM EDITIONS」、廉価版の「TRINITY BY RELISH」があります。
筆おす
【3】EVO
日本最大級の楽器ショップであるイケベ楽器が満を持してリリースした、サイバー感溢れるデザインの「EVO(イーボ)」。
徹底的に『アルミ削り出しボディ』にこだわる!
EVOは、アルミボディを削り出しで製造することで ”ボディ厚27mm、重量3.1Kg” という軽量化と、幅広いレンジと低ノイズでの出力を実現しました。
低域~超高域まで『安定した音圧』は唯一無二!
公式サイトに、EVO(0101Z、0202Z)、Gibson(1959 LP STD)、 Fender(1956 ST)の3社4機種を「Smaart V.7」で比較したデータがあります。
研ぎ澄まされた『最音速』のサウンド!
EVOには、0101Z、0202Z、0303Zの3種類のシリーズがありますが、いずれも ”エッジの効いたサウンド” で鋭さとスピードを体感できます。
人イオ
【4】VELENO
マーク・ボラン、ジョニー・ウィンター、グレッグ・オールマン、アルヴィン・リー、エース・フレーリーほか、数々の伝説のギタリスト達に愛された「VELENO(ヴェレノ)」。
アルミギターの歴史は『半世紀よりも前』に遡る!?
John Veleno氏は、ギター講師と航空宇宙産業向けのアルミ彫刻の仕事をしながら、1966~67年にかけて最初のアルミギターを製造します。
アーティストからの提案を参考にデザイン等の変更を重ね、なんと1番目に購入したのがマーク・ボラン(T-Rex)。そして、アルミギターの「VELENO」は一挙に注目されます。
ボディからネックまで『本体すべて』がアルミニウム!
VELENOの最大の特徴は、なんといってもボディからネックまで ”ギター本体すべてがアルミニウム”で作られていることでしょう。
世界に200本しかない「幻のギター」!
John Veleno氏がギター製作を辞めたのが1977年頃。それまでに生産された総本数は200本前後と希少性が高く、現在では高値(少なくとも300万円以上)で取引されています。
パキッとした金属的なサウンドですが、芯のある独特なサウンドが印象的です。鋭い形状のヘッドと、ギラギラと光を反射するので強烈なインパクトがありますね。
【5】Etherial Guitars
オーストラリア在住のMatthew Brown氏(工業デザイン学位号)が手掛ける「Etherial Guitars(エーテリアルギターズ)」。
惹き込まれる「別次元」のデザイン設計!
この独創的なデザインアイデアは、どうやったら浮かんでくるのでしょうね(驚)まさに、Etherial(優美な、この世のものとは思えない)という名称そのもの。
高剛性アルミで「多弦」も自由自在!
Etherial Guitarsを愛用するギタリストは、多弦ギターを得意とするギタリストを多く見受けられます。7弦はもちろん、8、9、10弦ギターも扱っています。
プロが認めた『近未来型ギター』のサウンド!
Etherial Guitarsのネックは、人体工学にもとづいた ”極薄かつ中心部に凹みがある形状” になっています。かなり斬新な形状ですが、クラシカル・スタイルに最適です。
筆おす
最後に
筆者のイチオシとしては、サウンド+機能性なら「RELISH GUITARS」、サウンド+ルックスなら「Etherial Guitars」ですね。
とはいえ、いずれも個性的なルックスとサウンドを兼ね備えているので、楽器店で見かけた際は試奏してみてはいかがでしょうか。(VELENOは難しいと思いますが…)
今回はここまで!それでは快適なギターライフを♪