2021年10月11日、老舗プラグインメーカーWavesが最新バージョン「V13」をリリースし、さっそく筆者もアップデートしてみました。
「アップデートは必要?」「どんなメリットがある?」とお悩みの方は、この記事を読むと最新版アップデートにするべきかが分かります。
また、しばらくアップデートしてない方も検討しやすいように、直近のリリースと比較しながら解説していくので参考にしてください。
【結論】メリットがあるのは「3パターン」に当てはまる方
結論からいうと、今回リリースされたWaves V13へのアップデートで大きな恩恵を受けるケースは3通りあります。
⇒ 無料でV13にアップデートできる。
②V11以下のバージョンを使用中の方
⇒ プラグイン&プリセット無償追加などメリット大。
③Horizon未満の下位バンドル製品を使用の方
⇒ 格安でアップグレード&アップデートできる。
V13で追加された「4つの機能」とは?
今回リリースされた「V13」には、主に4つの追加機能があります。なお、現行のOS、DAWとの互換性や、セッションデータは保証されています。
- Apple M1 完全対応
- Microsoft Windows11 完全対応
- HiDPI対応 ※一部プラグイン
- V12の強化 ※GUIサイズ変更、プリセット検索など
V13アップデートにかかる「費用」は?
筆者がアップデートにかかった費用は、約165ドル(日本円で1万8,000円前後)。WUPで仕方ないとは分かっていても、そこそこの値段ですよね…
じつは数ヶ月前に、V12にアップデートしようか悩んでいました。そのときは、250ドルぐらいだったので「1万円ぐらい得したな」と自分に言い聞かせてます(苦笑)
V13アップデートで「不具合」は?
筆者のDTM環境 | |
OS | Windows10 Pro |
CPU | Intel Core i7(11世代) |
RAM | 32.0GB |
DAW | Cubase11 |
Waves製品 | Horizon |
筆者の環境(上表参照)では、Waves V13が正常に動作することを確認しています。「M1」「Windows11」の環境は用意できなかったので悪しからず…。
恥ずかしながら、わりと最近までWindows7で粘っていたので「V9」からのアップデート。GUIが使いやすくなり、即戦力のプラグインが無償提供されたりと好印象です。
目玉は「M1」「Win11」対応だが…
各DAWメーカーは、Apple社の「M1」チップ発表(2020年11月)、Microsoft社の「Windows11」正式出荷(2021年10月)に合わせて順次対応してきました。
ですが、プラグインシンセの完全対応 は ”まだ先” の話です。
Waves V13を「M1」「Windows11」搭載パソコンで使えたとしても、肝心の音源ソフトが非対応。V12からアップデートする場合、大きなメリットなさそうです…。
【推奨①】無償アップデート期間なら実施すべき
もし、V12の ”無償アップデート期間中” ならバージョンアップしてください。貰えるものは期限切れになる前に貰っておきましょう(苦笑)
アップデート後に、何らかしらの理由で「前のバージョンを使いたい」という場合はダウングレードすることも可能です。
【推奨②】「V11以下」ならアップデートすべき
プラグインシンセが「M1」「Widows11」に対応しない限りは、V13の真価は発揮されません。ただし、V11以下なら次のようなメリットがあります。
太っ腹なキャンペーンも実施中で、今ならバンドル製品購入やアップグレードで最新バージョンを入手するのもコスパが良いです。
- バンドル製品へのプラグイン無償追加
- 2ndライセンスの提供
- 高速プリセット検索機能
- GUIサイズ変更機能
- アップグレードでWUPサポート期間1年追加
- バンドル製品30%OFF ※キャンペーン
- 単体プラグイン購入で1つ無料 ※キャンペーン
直近リリースから分かるメリット
Var. | リリース概要 |
V13 |
|
V12 |
|
V11 |
|
古いバージョン前を使っている方なら、プラグイン無償追加、プリセット追加だけで単品販売価格の元が取れます。(追加プリセット一覧はコチラ)
さて、無償追加されたプラグインが気になりますよね?サンプル動画を作成したので、再生ボタンを押して音の変化を確認してください。。
【V12】無償追加プラグイン
Waves V12のアップデートで、「Horizon」「Diamond」「Platinum」に無償追加された3つのプラグインを紹介します。
- LoAir
- Submarine
- Smack Attack
LoAir
(通常価格 13,000円前後)
Submarine
(通常価格 10,500円前後)
Smack Attack
(通常価格 13,000円前後)
【V11】無償追加プラグイン
Waves V11のアップデートで、「Horizon」「Diamond」「Platinum」に無償追加された3つのプラグインを紹介します。
- OneKnob Pumper
- MetaFilter
- Greg Wells ToneCentric
※WLM Plus Loudness Meterは省略
OneKnob Pumper
(通常価格 10,500円前後)
MetaFilter
(通常価格 23,000円前後)
Greg Wells ToneCentric
(通常価格 17,000円前後)
【推奨③】「Horizon未満」ならアップグレードするべき
DTM歴10年以上の経験で云うと、本格的にDTMをするなら「Horizon」以上は必須。高音質のミックスダウン、マスタリングが実現し、作業効率が格段に上がります。
しかも一昔前は45万円程したのが、今なら3万円台で購入できるという価格崩壊。筆者は、数年前に「Gold」から「Horizon」へのアップグレードで計16万ほど(涙)
現在、「Gold」「Platinum」などの下位バンドルを使用している場合は、「Horizon」にアップグレードした方がコスパ良くバージョンアップができます。
アップグレード版 from Platinum(17,600円)
アップグレード版 from Gold(31,900円)
Horizon バンドル(36,300円)
まとめ
Waves V13アップデートで大きな恩恵を受けるのは、次の3パターンに当てはまる方です。
⇒ 無料でV13にアップデートできる。
②V11以下のバージョンを使用中の方
⇒ プラグイン&プリセット無償追加などメリット大。
③Horizon未満の下位バンドル製品を使用の方
⇒ 格安でアップグレード&アップデートできる。
数年以内でDTMマシンの入替えする方、キャンペーン利用で安くプラグインやバンドル製品を入手したい方も、この機会のアップデートはおすすめです。
それでは、快適なDTMライフを♪