スケールを覚えると、アドリブ、ギターソロ、オブリガード、リフなど直感的にフレージングできるようになります。
そこで今回は、スケール練習におすすめの12フレーズを紹介していきますので、是非チャレンジしてみてください!
はじめに
これから紹介するフレーズは、”Cメジャー・スケール(Aマイナー・スケール)” のスリーノートパーストリングです。
ピッキングに変なクセをつけない or 矯正するために、必ずダウン→アップの順で弾く ”オルタネイト・ピッキング” で練習してください。
スケール練習フレーズ①
スケール練習フレーズ①は、超定番の ”1度ずつ上昇する” パターン。弦をまたいで移動する「アウトサイド・ピッキング」が登場します。
弦を移動するとき、周辺の弦に触れてノイズが出ないように ”手首の振り幅” を小さくするのがポイントです。
スケール練習フレーズ②
スケール練習フレーズ②は、①を下降にしたフレーズで ”1度ずつ下降する”パターン。弦移動のときに内側からピッキングする「インサイド・ピッキング」が登場します。
高音弦側をピッキングしたあと、ほんの少しだけボディからピックを浮かせるのがポイントです。
スケール練習フレーズ③
スケール練習フレーズ③は、 ”6度上昇して3度下から再開する” パターン。HR/HMではお馴染みの速弾きフレーズですね。
弦移動が慌ただしくないので弾きやすいフレーズですが、リズムのバラつきに注意しながら弾くのがポイントです。
スケール練習フレーズ④
スケール練習フレーズ④は、③を下降にしたフレーズで ”6度下降して3度上から再開する” パターンです。
高音弦から低音弦に移動すると抵抗が増すので、弦に当たるピックの面積を小さくするのがポイントです。
スケール練習フレーズ⑤
スケール練習フレーズ⑤は、”4度上昇して3度下から再開する” パターン。こちらも、速弾きでよく登場する定番のフレーズです。
運指や弦移動がやや複雑になるので、左手と右手のタイミングを意識して合わせるのがポイントです。
スケール練習フレーズ⑥
スケール練習フレーズ⑥は、⑤を下降にしたフレーズで”4度下降して3度上から再開する” パターンです。
このフレーズは小指の押弦が弱くなりやすいので、安定させるためにハンマリングやタッピングするつもりで押さえるのがポイントです。
スケール練習フレーズ⑦
スケール練習フレーズ⑦は、”4度進んで2度下から再開” するパターン。スケール練習では定番のフレーズになります。
1拍目で押弦する指が毎回変わるので慣れるまで大変かもしれません。発音させる音をイメージするのがポイントで、指が音を覚えるようになります。
スケール練習フレーズ⑧
スケール練習フレーズ⑧は、⑦の下降フレーズで”4度進んで2度上から再開” するパターン。
下降フレーズでは、力の入りづらい薬指・小指が1拍目にきます。弦を押さえるというより、瞬間的に力を入れて ”当てる” のがポイントです。
スケール練習フレーズ⑨
スケール練習フレーズ⑨は、”3度飛ばして2度下から再開” するパターン。挟み込むような運指と、隣の弦に行ったり来たりするピッキングにより難易度が上がります。
ジョイント時に音が濁りやすいので、次の音を弾く瞬間に第一関節をくいっと動かすのがポイントです。
スケール練習フレーズ⑩
スケール練習フレーズ⑨は、⑧の下降フレーズで”3度飛ばして2度上から再開” するパターン。
指のバタつきやすいフレーズですが、テンポが速くなれば自然とコンパクトになるので神経質にならなくても大丈夫です。
スケール練習フレーズ⑪
スケール練習フレーズ⑪は、”4度進んで3度戻り2度上から再開” するパターン。HR/HMの高速ソロなどで耳馴染みのあるフレーズではないでしょうか。
アウトサイド・ピッキングとインサイド・ピッキングが入り乱れ、ノイズやミスが発生しやすいです。1拍ずつノーミスで弾けるように増やしていくのがポイントです。
スケール練習フレーズ⑫
スケール練習フレーズ⑫は、⑪の下降フレーズで ”4度進んで3度戻り2度下から再開” するパターン。
速弾きしやすいですが、リズムを見失いやすいフレーズです。最初は各拍のアタマにアクセントをつけ、慣れてきたら1拍目&3拍目…1拍目…と減らしてみましょう。
最後に
ギターは特性上、キーが変わってもフレットをずらせばフレーズを使い回すことができます。今回紹介したフレーズが弾けるたら、ほかのキーでも練習してください。
また、練習のときはメトロノームでも良いですが、バックトラックを使うと音の響きがわかりやすいのでオススメです。