\本記事はこんな方にオススメ/
- カッティングが上手くなりたい
- カッティングの練習法を知りたい
- キレのあるサウンドを出したい
はじめに
本ページでは、代表的なギター奏法の1つ『カッティング』の基礎練習フレーズを4STEPに分けて、20フレーズ紹介しています。(応用編は作成中)
これから紹介する練習フレーズは、16分音符のオルタネイトが前提です。変なクセがつくと修正が大変になるので、上画像のように必ずダウン→アップ…の順番で弾いてください。
【STEP1】『アクセント』のコントロール
カッティングをマスターするための第一歩は、”アクセント” をコントロールすること。次のポイントに気をつけながら練習し、体に覚え込ませてください。
- 【通常時】
・ピックは落とさない程度につまむ
・弦にピックの先が浅く当たるようにする
・腕の力を抜き、うちわを仰ぐように手首を振る - 【アクセント時】
・通常時より、少しだけ強くピックをつまむ
・通常時より、ピックの先を深く弦に当てる
・腕の力を抜き、通常時と同じ要領で手首を振る
1-1 カッティング練習フレーズ
はじめは混乱するかもしれませんが、よく見ると「1~2拍」と「3~4拍」の違いは1発目にアクセントがあるかないかだけです。
1-2 カッティング練習フレーズ
アクセントの位置が、1拍毎に ”16分音符1個分ずつ後ろに変化” する定番のカッティング練習フレーズです。
1-3 カッティング練習フレーズ
「1~2拍」と「3~4拍」がセットになっていて、1拍前とは真逆の位置にアクセント入れる変則的なカッティング練習フレーズです。
1-4 カッティング練習フレーズ
「1~2拍」と「3~4拍」がセットになっていて、2拍と4拍のアクセント位置を変化させた実践的なカッティング練習フレーズです。
1-5 カッティング練習フレーズ
「1~2拍」と「3~4拍」がセットになっていて、1拍と3拍のアクセント位置を変化させた実践的なカッティング練習フレーズです。
【STEP2】『ダイナミクス』の表現
カッティングをカッコ良く弾くには、”ダイナミクス” のコントロールが必須。「一人ドラム」で効率良く身に付けられるので、次のポイントをチェックして練習してみましょう。
- 【パートの振り分け】
・6~5弦:バスドラム
・4~3弦:ハイハット
・1~3弦:スネア - 【ダイナミクス(強弱)の付け方】
・バスドラム:弱~中
・ハイハット:弱
・スネア :中~強
2-1 カッティング練習フレーズ
まずは、最もスタンダードな16ビートを表現するカッティング練習フレーズ。2拍、4拍のスネア部分は、思っているよりも弱く弾いたほうが自然に聞こえます。
2-2 カッティング練習フレーズ
こちらも、スタンダードな16ビートを表現するカッティング練習フレーズですが、3拍目の16分裏のバスドラムがポイント。リズムがヨレないように注意しましょう。
2-3 カッティング練習フレーズ
こちらも、スタンダードな16ビートを表現するカッティング練習フレーズですが、3拍目の16分裏のバスドラムがポイント。ノリをキープ出来ないとカッコ悪く聞こえます。
2-4 カッティング練習フレーズ
一気に難易度が上がりますが、ポイントは2拍目。スネア→バスドラム、バスドラム→バスドラムの切替が自然になるまで練習しましょう。
2-5 カッティング練習フレーズ
これまでとは違い、スネアの数が多いパターン。ダイナミクスのコントロールが難しくなるので、ゆっくりのテンポで少しずつ慣れていきましょう。
【STEP3】『王道的』なカッティング
ここからは、ブラッシングではなく ”コードを使った王道カッティング” の練習フレーズを紹介します。押弦、ピッキング両方のコントロール意識しながら練習してください。
- 音量を均一にする ※ここではダイナミクスは無し
- コード切替はできるだけ素早くする
- ミュートもサウンドとして意識する
3-1 カッティング練習フレーズ
カッティング練習としては定番のフレーズ。ミュート時は、ハーモニクス音が出ないように ”複数の指を弦に触れる” ことで、タイトなサウンドになります。
3-2 カッティング練習フレーズ
こちらも定番のカッティング練習フレーズで、ポイントはコードの切り替えです。力んでしまう場合は、コードが鳴る最低限の力加減(両手)がどのくらいかを研究してみましょう。
3-3 カッティング練習フレーズ
こちらのフレーズは、実音とミュートが頻繁に変わるため ”押弦側のコントロール” がポイントです。難しい場合は、テンポ80ぐらいから慣れていくと良いです。
3-4 カッティング練習フレーズ
こちらのフレーズは、自然と1拍目の実音にアクセントを付けたくなりますが、ダイナミクスは付けず ”一定の音量をキープするコントロール力” を身につけましょう。
3-5 カッティング練習フレーズ
これまでと違ってブラッシングからはじまる練習フレーズです。1拍目16分裏の実音にアクセントを入れたくなると思いますが、一定の音量をキープ出来るようにしましょう。
【STEP4】『空ピッキング』でリズムキープ
ここからは、カッティングで強烈なグルーヴ感を生み出す ”空ピッキング” の練習フレーズを紹介します。簡単そうに見えて難しいので、次のポイントに注意して練習してください。
- 【押弦側の手】
・休符は弦をしっかりミュートして音を出さない
・発音時とミュート時のフォームを素早く切り替える - 【ピッキング側の手】
・ストロークを継続し、空ピッキング時もリズムを崩さない
・休符はギリギリまで音を出さない
4-1 カッティング練習フレーズ
空ピッキングの定番練習フレーズで、カッティングの基礎がすべて詰まっています。変なクセが付かないよう、正確な16分のリズムで弾けるように練習しましょう。
4-2 カッティング練習フレーズ
こちらはジェームス・ブラウン風の練習フレーズ。ポイントは3拍目の ”音を伸ばしながら(付点8分)の空ピッキング”で、リズムキープを特に意識して練習しましょう。
4-3 カッティング練習フレーズ
こちらは、ラテン風なアクセントをもつ練習フレーズ。”ブラッシングが一切ない” ため、空ピッキングでリズムをキープすることを意識して練習しましょう。
4-4 カッティング練習フレーズ
休符とブラッシングをバランスよく取り入れ、空間を意識した練習フレーズ。2拍目の16分休符のどちらかにブラッシング入れると雰囲気が変わるので試してみましょう。
4-5 カッティング練習フレーズ
レゲエ風のアクセントをもつ練習フレーズ。スタッカート気味にすると全体のグルーヴが一気に変わるので、空ピッキングでリズムをキープしつつ研究してみてください。
さいごに
カッティング練習するときの音色は、”基本はクリーントーン” をおすすめしますが、実践向きに「クランチ」「ワウ」「フェイザー」等のエフェクトをかけても良いでしょう。
また、今回は3段階のダイナミクス(弱・中・強)を紹介しましたが、プロは5段階のダイナミクスをコントロールする方が多いです。少しずつステップアップしていきましょう。
基礎練習は地味ですが、ギタースキルが確実にアップします。1日たった10分の練習でも、数カ月後にはその効果を実感できるはずです。
それでは、快適なギターライフを♪