\本記事はこんな方にオススメ/
- 音楽を続けるかを悩んでいる…
- 将来に不安のあるミュージシャン
- バンド以外にもやりたいことがある
はじめに
昨今、”IT革命” をはじめ、”働き方改革”、”コロナ騒動”、”経済不況” などの様々な社会現象によって、「複業ミュージシャン」というワークスタイルが定着しました。
本記事では、「複業とは?」「これからの音楽活動とは?」などをテーマに、アマチュア・ミュージシャンが ”新時代を生き抜く”ための行動や方法を考えていきます。
バンドマン ✕ アルバイト = フリーター
多くのアマチュアバンドマン・ミュージシャンは「音楽で稼げるようになるまで!」と、アルバイトで生計を立てながら活動を続けていると思います。(僕も昔はそうでした)
それぞれの人生ですから ”フリーター” は悪いわけではありません。しかし、”ジョブ型雇用” が浸透し、専門的な「スキル」「経験」が求められる時代であることは事実です。
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音楽で稼げるのは「いつ」から?
2020年の「音楽への支出総額」は、一人当たり5,842円と過去12年で最少額を記録しました。これは、音楽産業においてビジネスの難易度が高いことを示唆しています。
音楽で稼ぐことばかりを意識してしまうと、将来が不安になったり、純粋に音楽を楽しめなくなります。大切なのは「どうすれば続けられるか?」という視点を持つことです。
関連記事 コロナ収束後の音楽業界はどうなるのか?【アンケート調査から予想】
音楽をやめる「原因」は2つある?
音楽をやめる理由に「30代」「結婚」「家庭事情」などのキーワードが挙げられますが、根底にあるのは「お金」と「時間」ではないでしょうか。
ご存知のとおり、音楽活動には「お金」「時間」のコストを大きく費やします。一定水準以上の収入を短期間で確保できれば、音楽を続けられるケースがほとんどです。
その問題を解決するのが「複業」です。低賃金で長時間労働をせざるを得ないアルバイトではなく、複業で生計を立てることで「お金」「時間」の問題をクリアします。
「副業」と「複業」の違いとは?
アルバイトの求人サイトでよく見かける「副業」と、今回のテーマである「複業」は似ているようで大きな違いがあります。
複業に聞き馴染みのない方は、同じ意味の「兼業」に言い換える(オーナー兼店長、兼業農家など)とイメージしやすいかと思います。
複業で「成功」する著名人
もう少し「複業」のイメージが湧くように、著名人の例を3つ紹介していきます。いずれも共通して、1つの成功で得たスキルを ”別分野の仕事に活かす”ことがポイントです。
奥田民生さん
柴咲コウさん
数々の女優賞を獲得し、歌手としても評価の高い柴咲コウさん。2016年に事業を立ち上げ、環境特別広報大使に任命されるなど、実業家としても注目を集めています。
タモリさん
大御所お笑いタレントのタモリさんは、飲食店・駐車場の経営や、Jazzレーベルのエグゼクティブ・プロデューサー(製作総指揮)など多彩に活躍されています。
複業で得られる3つの「メリット」とは?
【1】収入を増やせる
複数の仕事をするので当然ですが、副業やWワークと同じように ”より多くの収入” を得られるメリットがあります。
【2】リスクを分散できる
倒産・離職などで仕事の1つが失われても、ほかにも本業があれば収入を確保することができます。複業は、突然やってくる ”不測の事態” へのリスク分散にも適しています。
【3】新たなチャンスを掴める
複業は、ビジネスを ”相互に発展” させることができます。1つの仕事で得た実績・人脈は、別の仕事に新たな ”チャンス” をもたらすことが往々にしてあるからです。
複業で注意すべき3つの「デメリット」とは?
【1】負担が増える
複業は収入アップを見込めますが、複数の仕事を抱えるので時間・体力の負担が大きくなる可能性があります。仕事量や体調管理など、セルフマネジメントがポイントです。
【2】責任が増える
複業は「すべて本業」ですので、すべての仕事に ”責任”をもって取り組まなければなりません。起業や人を雇う場合では、多くのプレッシャーも伴います。
【3】自由な時間が減る
当然ながら、「負担」「責任」が増えれば自由に過ごす時間が少なくなります。人間にはリフレッシュする時間も重要ですので、”スケジュール管理” や ”計画性” が大切です。
これからは「スキル」で生きていく時代
そろそろ、勘の鋭い方はお気づきかと思います。「セルフマネジメント」「スケジュール管理」「計画性」「責任」などは一般的な ”ビジネス・スキル” です。
いきなり起業するのは難易度が高いので、まずは正社員としてビジネス経験を積んでみてはどうでしょうか。筆者自身がそうですが、市場が拡大し続けるIT業界がおすすめです。
自分なりの「ワークスタイル」を計画する
筆者の ”ワーキングスタイル” を例に挙げると3つを主軸としています。「ITエンジニア」はスキルに合わせて昇給し、時間のコントロールもしやすく音楽活動の時間が増えました。
仕事や環境を変えたばかりの頃は大変なことも多いですが、「お金」と「時間」に余裕ができると新たなことにチャレンジでき、その ”チャレンジこそが複業に繋がる” といえます。
大活躍する『元社会人』のアーティスト
「正社員をしながら音楽ができるのか?」と思うかもしれませんが、会社員を兼業しながらプロアーティストになった方は少なくありません。
最近では、会社員を続けながら ”米国音楽チャート「ビルボード」1位 ” を叶えた茨城県在住の音楽プロデューサー、トリル・ダイナスティさんが話題となりました。
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バイトから『正社員』に転職できるのか?
アルバイト経験のみの方は不安に思うかもしれませんが、正社員の経験がなくとも正社員になれますし、未経験でも興味のある業種には思い切ってチャレンジするべきです。
元社会人の経歴をもつ有名アーティストの方も仰っていますが、会社員の経験は ”音楽をビジネスとして展開する” にも有益であり、生涯の財産にもなります。
さいごに
バンドマンは「バンド」か「就職」かの2択になりがちです。「1本に絞る!」と聞くと気迫を感じますが、突入してしまった ”複業時代” に逆行しているように思えます。
まとめると、「複業の1つに ”音楽” がある」という考え方で、いろんなことにチャレンジし、1度きりの人生を愉しんでみるのも良いのではないでしょうか。
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