\本記事はこんな方にオススメ/
- ラン奏法の練習フレーズを知りたい!
- ギターソロの引き出しを増やしたい!
- そもそもラン奏法って何なの!?
はじめに
ラン奏法とは、”同じような短いフレーズ(何音かの固まり)を繰り返す演奏方法” で、英語で「駆ける」「連続して」という意味の「Run(ラン)」が由来です。
ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ランディー・ローズ、ゲイリー・ムーア、松本 孝弘(B’z)などの伝説的ギタリストが使用するテクニックとして有名です。
ラン奏法は、ペンタトニックスケールで構成することが多く、シンプルなフレーズで覚えやすいため、ギターソロやアドリブでも役立つでテクニックです。
ラン奏法練習用15フレーズを紹介!
本ページでは、実践でも使える15の練習用ランフレーズを紹介していきます。TAB譜とデモ音源付きで解説していきますので練習に役立ててください。(KeyはAmです)
ラン奏法は、チョーキング、ハンマリング/プリングなどの奏法や、3連、5連、6連などなどのリズムパターンを織り交ぜることでスリリングに聞かせることが出来ます。
ラン奏法は、ある程度の ”スピード感” がないとカッコ良く聞こえません。遅めのテンポでは、6連や8連など音数を増やすことで応用できます。
ラン奏法練習フレーズ①
\ デモ音源を聞いてみる /
王道的なランフレーズの1つで ”3つの音” で構成されています。はじめは素早いチョーキングにより、筋に負担がかかりやすいので無理のないペースで練習しましょう。
まずは、8分3連(1小節目)を弾けるようになりましょう。16分では、拍頭の音が1つずつズレて混乱しやすいので、慣れるまで何度も練習しましょう。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ②
\ デモ音源を聞いてみる /
3弦チョーキングからはじまる ”4つの音で構成” するランフレーズ。” 1~2小節目は16分” 、”3~4小節目は16分3連” の2パターンで、どちらも汎用的なフレーズです。
短7度(今回は2弦8フレット)の押弦は、薬指、小指どちらでも良いです。Keyによってブロック位置が変わった際も、その都度が弾きやすい指で押さえましょう。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ③
\ デモ音源を聞いてみる /
2弦チョーキングからはじまる ”4つの音で構成” するランフレーズ。②と同様、” 1~2小節目 は16分” 、”3~4小節目は16分3連” の2パターンを使い分けれるように練習しましょう。
ピッキングがスムーズにいかず、しっかり音を出せない場合はテンポを落として、”リラックスした状態で弾く感覚” を掴みましょう。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ④
\ デモ音源を聞いてみる /
ハイポジションで多用される ”チョーキングから下降” するランフレーズ。レガートにしたり、スタッカートにしたりと奏法を織り交ぜると表現力もスキルアップします。
チョーキングも1音上げだけでなく、クウォーターチョーキング(1/4音上げ)にしてみるなどすると、繰り返しの中にも変化をつけることが出来ます。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑤
\ デモ音源を聞いてみる /
ブルースで必ず登場するといっても過言ではない定番のランフレーズ。チョーキングアップ/ダウンのスピードで印象が変わるので、こだわりをもって弾きましょう。
人差し指でセーハする1、2弦5フレットは、1音1音のミュートに少しテクニックが必要ですが、ブルースやロックでは両方鳴っていた方がマッチすることが多いです。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑥
\ デモ音源を聞いてみる /
ブルースやロカビリーで多用されるランフレーズ。” 1~2小節目は8分3連” 、”3~4小節目は8分” の2パターンで、どちらも汎用的なフレーズです。
8分では、拍頭の音が1つずつズレて混乱しやすいので、慣れるまで何度も練習しましょう。ピッキングは、すべてダウンピッキングが弾くのが一般的でしょう。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑦
\ デモ音源を聞いてみる /
⑥をアルペジオにしたランフレーズ。人差し指でセーハする1、2弦5フレットは、「1音1音のミュート」「両音鳴らす」どちらもコントロールできると良いでしょう。
筆者は、オクターブ上のルート音(今回は1弦5フレット)は、アップピッキングで弾いています。(ダウン→ダウン→アップの繰り返し)
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑧
\ デモ音源を聞いてみる /
ハンマリング・オン、プリング・オフを使用したランフレーズ。ブルース、ロック、HR/HMほか、”ジャンルを超えて登場” するド定番のランフレーズです。
プレイヤーによっては、4音目を押弦側でタッピングする方もいますし、フルピッキングで弾く方もいます。鳴らしたいサウンドに合わせて瞬時に変えれると良いですね。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑨
\ デモ音源を聞いてみる /
1~3弦を用いた6連上昇ランフレーズ。”1音1音しっかり音が出ないと迫力に欠ける” ので、ゆっくりのテンポから運指とピッキングを習得していきましょう。
ピッキングですが、筆者の場合は「ダウン(3弦)→ダウン(2弦)→アップ(1弦)→ダウン(2弦)」を繰り返しています。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑩
\ デモ音源を聞いてみる /
1~3弦を用いた6連下降ランフレーズ。(⑨の逆)安定したリズムを維持するには、ハンマリング・オンとプリング・オフのコントロールがポイントになってきます。
ピッキングは「ダウン(1弦)→アップ(2弦)→ダウン(3弦)→アップ(2弦)」「アップ(1弦)→ダウン(2弦)→アップ(3弦)→ダウン(2弦)」の2パターン。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑪
\ デモ音源を聞いてみる /
1~2弦を用いたハイポジションでのペンタトニック6連ランフレーズ。1小節目の22F、2小節目の17Fの押弦は ”小指”を使って弾きましょう。
楽曲によっては(HR/HM等)、ハンマリング/プリングを減らしてピッキングする回数を増やした方がマッチすることもあります。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑫
\ デモ音源を聞いてみる /
1~2弦を用いた16分のランフレーズ。ゆっくりのテンポでは間延びしてしまいますが、BPM130以上のテンポ使えるクラシカルなランフレーズです。
各ボックスポジションで弾けるように練習しましょう。また、フルピッキングにもチャレンジしてみると ”ピッキングコントロール” の上達にも役立つフレーズです。
テンポは120~140を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑬
\ デモ音源を聞いてみる /
1~2弦を用いた6連のランフレーズ。16分ではありきたりなフレーズでも、6連にするとトリッキーに聞えます。6連以外にも、5連、7連に分割してみるアイデアを持ちましょう。
1弦22Fは小指で弾きましょう。小指の押弦が苦手な方は、
コチラの記事でトレーニングフレーズを紹介していますので参考にしてみてください。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑭
\ デモ音源を聞いてみる /
1本の弦のみを用いるランフレーズ。ギターソロの入り/一番の盛り上がりどころ/締め、どこでも使える万能フレーズかつ、インパクトが強いランフレーズです。
TAB譜上の表記は見やすさを重視していますが、1拍を16分6連と捉えて、ピッキングトリルの部分は3回弾いています。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ラン奏法練習フレーズ⑮
\ デモ音源を聞いてみる /
1~2弦を用いたタッピングを織り交ぜたランフレーズ。ブルースやロカビリーのKey Eの楽曲でよく登場する ”開放弦を使ったランフレーズを別のKeyで再現” するときに便利です。
タッピングは指を押し付けると音程が上がるので注意しましょう。また、プリング・オフ時の引っかける方向は上でも下でも好きな方で良いです。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
さいごに
今回は、実践でも使える15の練習用ランフレーズを紹介してきました。上達のコツは、”ゆっくりのテンポで運指とピッキングを覚えてから、早いテンポに慣れる” ことです。
Key Amで紹介しましたが、ほかのKeyでも弾けるように練習しましょう。(迷う方は、F#m、Em、Bmなどがおすすめです。)
6連フレーズを16分や5連に、16分フレーズを5連や7連などフレーズは自由に作れます。慣れてきたら、ぜひ自分でランフレーズのアイデアを出してみましょう。
今回はここまで!それでは快適なギターライフを♪