【Cubase】Waves製品の『イコライザー』と徹底比較!(アナログEQあり)

DTM

\この記事でコレがわかる/

    • Cubase付属エフェクトは使えるか?
    • Waves製品はやはり音が良いのか?
    • イコライザーの使い方は?
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はじめに

本記事では、Cubase付属&Waves製品の ”イコライザー” を比較し、サウンドの違いや特徴を紹介していきます。(Waves製品は、筆者愛用の『Horizon』からチョイス)

Cubaseには、「StudioEQ」「Frequency」のほか計5種類のイコライザーが付属されています。いずれも、PC負荷が少ない動作の軽いプラグインエフェクトです。

Cubaseには、アナログ機器がエミュレートされたイコライザーは付属されていませんが、せっかくですのでWaves製品の ”アナログEQ” も紹介していきたいと思います。

サンプルで使用した音源は「Cambridge Music Technology」より無料ダウンロードできます。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
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検証条件と対象プラグイン

対象トラックキックBus ※キックイン&キックアウト
最大ピーク-8.8dB ※オリジナルデータに準拠
設定60Hz:+3dB、3KHz:+3dB※、Q:デフォルト

今回はキックのBusトラックを使って、以下のイコライザーを比較検証していきます。キックの特徴が出やすい「低域」と「アタック部(中高域)」をプッシュして聞き比べます。

Cubase
  • StudioEQ
  • Frequency 2
Waves
  • Q10
  • Renaissance Equalizer
  • V-EQ4 ※アナログEQ
  • PuigTec EQP-1A ※アナログEQ
  • Kramer HLS Channel ※アナログEQ
アナログEQは周波数が定められているため、帯域の細かい移動ができません。その場合は、「60Hz」「3KHz」になるべく近い周波数を選択します。

オリジナル音源

まずはオリジナル音源を聞いてみましょう。ハイクオリティのマイクが使用されており、キックインは「M82」、キックアウトは「CU-29」(真空管マイク)で録音されています。

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【検証①】StudioEQ

(Cubase付属:『StudioEQ』)
StudioEQは、Cubase付属の4バンド・パラメトリックEQ。低域と高域は、シェルビングフィルター 、ローパス/ハイパスのいずれかで動作します。
ここがポイント!

ソロで聴き比べると違いが分かりづらいですが、全体で聴くとキックの低音が安定して鳴っています。良い意味でクセがなく、今回の比較検証で基準となるサウンドです。

 

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【検証②】Frequency 2

(Cubase付属:『Frequency 2』)
Frequency 2は、8バンドのパラメトリックEQ。Cubase 11以降、「ダイナミックEQ」機能が追加され、ダイナミクスに応じたEQの適用が可能となりました。
ここがポイント!

おそらくStudioEQと基本設計は同じでクセのないサウンドです。ダイナミクスでEQ効果を変えられるので、ドラムのBusトラックやマスタートラックでは重宝します。

 

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【検証③】Q10

(Waves「Horizon」付属:『Q10』)
Q10は、Waves社が初めて開発したプラグインで、その後のEQプラグイン設計の基盤となりました。ミキシング、マスタリングにも対応できるクオリティを備えています。
ここがポイント!

非常にクリーンなサウンドで、原音を損ねたくないトラックに有効です。筆者は、アナログEQで音を作り、トラックの最終段にQ10を挿してミックスすることが多いです。

 

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【検証④】Renaissance Equalizer

(Waves「Horizon」付属:『Renaissance Equalizer』)
Renaissance Equalizerは、ヴィンテージモデルのフィルタカーブと、拡張された内部ヘッドルームを持ち、プロも愛用する人気のパラメトリックEQです。
ここがポイント!

ここまでのEQとは違い、角の取れた ”温かみ” のあるサウンドになりました。クリア過ぎる打ち込みのトラックには、さらに効果を発揮します。

 

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【検証⑤】V-EQ4

(Waves「Horizon」付属:『V-EQ4』)
V-EQ4は、銘機「NEVE 1081」をエミュレートした4バンドEQ/プリアンプ。アナログ回路も再現されており、「通すだけで音が良くなる」と人気のWave製品です。
ここがポイント!

アナログEQの効果を引き出す「ANALOG」をONに。輪郭がくっきりとし、引き締まったサウンドになり、ロック、ファンク、ポップなど多くのジャンルに対応できます。

 

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【検証⑥】PuigTec EQP-1A

(Waves「Horizon」付属:『PuigTec EQP-1A』)
PuigTec EQP-1Aは、Rolling Stones、John Mayerなどを手がけた世界的エンジニア、ジャック・ジョセフ・プイグ氏が所有する「Pultec EQ」をモデリングしています。
ここがポイント!

一聴して分かるとおり、音が太くなり、迫力のあるサウンドになりました。また、抜けも良くなったと思います。前に出したいトラックでぜひ使用していただきたいです。

 

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【検証⑦】Kramer HLS Channel

(Waves「Horizon」付属:『Kramer HLS』)
Kramer HLS Channelは、Jimi Hendrix、Led Zeppelinなど、アナログ時代の名盤を数多くてがけてきたエディ・クレイマー氏と共同開発されて完成しました。
ここがポイント!

今回紹介したEQの中では、一番パワフルで、ロックを感じるサウンドです。ゲインを上げていくとブーミーな感じも出せるので、音作りに使っても面白いプラグインです。

 

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さいごに

今回の検証で、”アナログEQの個性” を耳で感じたかと思います。最大ピークはすべて同じで、プッシュする帯域もほぼ一緒でしたが、聞こえ方が全然違いましたね(苦笑)

Cubase付属のイコライザーも問題なく使えますが、プロはこうしたアナログ機器のエッセンスを取り入れながらクオリティを上げています。

Waves『Horizon』については、こちらの記事でも紹介しています。Waves史上最大のセールで話題にもなっていますので、興味のある方は参考にしてみてください。

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