\本記事はこんな方にオススメ/
- ギター上達のコツを知りたい!
- 思うようにギターが弾けない…
- ミストーンを減らしたい…
はじめに
ギターテクニックで後にも先にも課題となる「ピッキング」は、ピックの種類や持ち方、指先、手首、肘の使い方が人それぞれ異なるので ”自身で研究する” ことが上達のカギです。
上級者ほど ”ピッキングによるサウンドメイク” が巧みです。その多彩なニュアンスを表現するには、ピッキングの基礎を身につけることが必要不可欠となってきます。
基本的にはオルタネイト・ピッキング(アップ/ダウン)となりますが、”エコノミーピッキング向けの基礎練習フレーズ” も紹介していきます。
ピッキング強化練習用12フレーズを紹介!
本ページでは、ピッキングを強化できる12の練習用フレーズを紹介していきます。TAB譜とデモ音源付きで解説していきますので練習に役立ててください。(KeyはAmです)
上手くフレーズが弾けない場合の多くは「ピックを持つ力が強すぎる」ことが挙げられます。小休憩を挟みながら、両手ともリラックスさせた状態で取り組んでください。
最初は、ゆっくりのテンポで「どの弦を、どのくらいのピックの角度で、どのくらいのピックの深さ」で弾いているかを確認しながら練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ①
\ デモ音源を聞いてみる /
まずは ”基本中のキホン” である8分のピッキング強化フレーズ。1小節ごとにピッキングの向き(ダウン/アップ)が変わるので注意しましょう。(アップピッキングはオレンジ色)
ポイントは、「音量を均一」にし、「ピックが弦に負ける感覚」を意識することです。ピックを強くつまむと、手首の可動域が狭くなりコントロールしずらくなります。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ②
\ デモ音源を聞いてみる /
8分3連のピッキング強化フレーズ。3連はブルースやロカビリーによく登場しますが、速弾きにも応用できる(16分6連)ので焦らずゆっくりのテンポではじめてください。
8分よりも複雑に感じるかと思いますが、エコノミーピッキングが必要となるテクニカルなフレーズでも効果を発揮します。リズムが崩れないように注意しましょう。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ③
\ デモ音源を聞いてみる /
アクセントをコントロールするためのピッキング強化フレーズ。弦に対して、通常時は ”ピックの先を浅く当てる”、アクセント時は ”少し深く当てる” ことを意識してください。
アクセント時は自然と力んでしまうものです。弦に当てるピック先の深さと、力加減で ”3段階のアクセント” をコントロールできるとニュアンスの幅も広がります。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ④
\ デモ音源を聞いてみる /
空ピッキングをコントロールするためのピッキング強化フレーズ。オルタネイト(ダウン/アップ)を継続しつつ、休符では ”弦からほんの少しだけピックを離す” イメージです。
休符部分は音を伸ばした(タイ)空ピッキングでもOKです。押弦側のミュートが苦手という方は、
コチラの記事のカッティング練習フレーズもおすすめです。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ⑤
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16分6連の基本的なピッキング強化フレーズ。6連のように音数が多い場合は ”1拍を1回のピッキング” と捉え、自動的にオルタネイトで6回ピッキングきるまで練習しましょう。
今回のように1本の弦をオルタネイトで速く弾く奏法を「トレモロ・ピッキング」と呼びます。手首をリラックスした(ブラブラ)状態で弾くように意識しましょう。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ⑥
\ デモ音源を聞いてみる /
1~2弦を用いた16分のピッキング強化フレーズ。2回or4回ピッキング(ダウン/アップの1セット)して弦に移動します。弦移動時の ”引っかかりノイズ” に注意しましょう。
テンポを上げると、力んでピックの振り幅が広がりがちです。隣接した弦に触れないよう、コンパクトなピッキングを意識して練習しましょう。
テンポは110~130を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ⑦
\ デモ音源を聞いてみる /
16分6連のアウトサイド・ピッキング強化フレーズ。高音弦をアップ、低音弦がダウンのピッキングパターンを「アウトサイド・ピッキング」と呼びます。(TAB譜オレンジ色部分)
1本の弦で3つの押弦ポイントをもたせることを「スリー・ノート・パー・ストリングス」と呼びます。速弾きでは定番のポジショニングなので覚えておきましょう。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ⑧
\ デモ音源を聞いてみる /
⑦とは違った音使いのアウトサイド・ピッキング強化フレーズ。1~3弦をオルタネイトで行ったり来たりするので、コンパクトかつ正確なピッキングが必須となるフレーズです。
1弦と3弦は人差指、2弦は中指、小指で押弦します。ヌーノ・ベッテンコート(Extreme)などテクニカル系ギタリストがよく使うポジショニングです。
テンポは80~90を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ⑨
\ デモ音源を聞いてみる /
16分6連のインサイド・ピッキング強化フレーズ。高音弦をダウン、低音弦がアップのピッキングパターンを「インサイド・ピッキング」と呼びます。(TAB譜オレンジ色部分)
高音弦を弾いた直後にボディからわずかにピックを離し、低音弦に一気にアップピッキングで移動するイメージで弾いてみましょう。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ⑩
\ デモ音源を聞いてみる /
⑨とは違った音使いのインサイド・ピッキング強化フレーズ。1拍における1~2弦のピッキング回数がやや不規則なので、最初は1回ずつピッキングを確認しながら練習しましょう。
1小節目の17F、2小節目の20Fの押弦は、中指でも薬指でもOKです。ポジションによって弾きやすい指で弾いてください。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ⑪
\ デモ音源を聞いてみる /
1~2弦を用いた「インサイド・ピッキング」「アウトサイド・ピッキング」を混合したピッキング強化フレーズ。頻出するギターフレーズなので手癖になるぐらい練習しましょう。
各ブロック、または3~4弦、5~6弦などいろんなポジションで練習しましょう。スケールを覚えてないという方は、
コチラの記事を参考にしてみてください。
テンポは110~130を目安に練習しましょう。
ピッキング強化フレーズ⑫
\ デモ音源を聞いてみる /
さいごは、マシンガン・ピッキング強化フレーズ。実践に向けて、ミュートとノン・ミュートを瞬時に使い分けられるように練習していきましょう。(TAB譜オレンジ色部分)
ミュートする際、ブリッジに強く押し付けると音程がシャープするので注意。ピッキングのコツは、ピックの先を弦に浅く当てて引っかかりを最小限にすることです。
テンポは90~100を目安に練習しましょう。
さいごに
冒頭で触れましたが、最初はゆっくりのテンポで「どの弦を、どのくらいのピックの角度で、どのくらいのピックの深さ」で弾いているか確認しながら練習することが大切です。
その感覚を身体が覚えると早いテンポになって1音1音を追えない場合でも、無意識にイメージ通りに反応できるようになります。
今回はKey Amで紹介していますが、他のKeyにもチャレンジしてみてください。1日10分やるだけでも、3ヶ月、半年後にはピッキングコントロールが上達しているはずです。
今回はここまで!それでは快適なギターライフを♪