1980〜90年代前半にかけてソウルとR&Bが融合して生まれた「ネオソウル」。
2010年頃からネオソウルの音楽性は急成長し、ジャズ、ファンク、ヒップホップ、エレクトロニカ、民族音楽などの要素も取り入れられます。
近年では、SNSを中心に「ネオソウル・ギターは最先端のプレイスタイル!」と話題になり、新たなギターヒーローが続々誕生。
そこで今回は、「有名なネオソウル・ギタリストは誰?」「ネオソウルの参考になるギタリストを教えて!」という方のために、海外・日本で活躍する15名のネオソウル・ギタリストを紹介していきます。
NEO SOULスタイルの日本人ギタリスト5名
まずは、日本を代表するネオソウル・ギタリスト5名を紹介していきます。
有賀教平
有賀教平の情報 |
今最も日本で話題のネオソウル・ギタリストといえば有賀教平(ありが きょうへい)氏でしょう。
超絶テクニックと独自のグルーヴを活かしたプレイで、国内アーティストのサポートや都内レコーディング、TVドラマ音楽など幅広くで活躍中です。
2021年8月には初のギター教則本『ネオ・ソウル・ギター・フレーズ・レシピ』がついに発売。今後さらに注目されること間違いなしの日本代表のギタリストです。
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関口シンゴ
楽曲制作、レコーディング、さらにはミックスまで手掛けるマルチクリエイターの関口シンゴ氏。
FUJI ROCK FESTIVAL、SUMMER SONIC、RISING SUN、GREENROOM、SunSet Liveなど様々な大型フェスにも出演し、海外からも大注目されているギタリストです。
フィンガースタイルでネオソウルを弾かせたら、関口シンゴ氏に並ぶギタリストはそうはいません。
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ソエジマトシキ
ソエジマトシキの情報 |
ベンチャー音楽家ことソエジマトシキ氏。2016年に立ち上げたスクールが2021年時点で生徒数350名以上を突破し、日本の音楽業界を賑わせているギタリストです。
ネオソウルを主体としたギターテクニックを紹介する「ソエジマトシキのギターチャンネル」は、中級~上級者にも大人気のYoutubeチャンネルなので要チェックです。
リットーミュージックから出版された『ネオ・ソウル・ギター入門』も大好評で、ソエジマトシキ氏の影響でネオソウルに目覚めたギタリストも増えています。
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磯貝一樹
アコースティックギターの全国大会「FINGER PICKING DAY2009」に出場し、「最優秀賞」「オリジナルアレンジ賞」を受賞するなど、ソロギター界にその名を轟かせた磯貝一樹(いそがい かずき)氏。
その後は、ネオソウル・ギターデュオ「SOUL GAUGE」やジャズギタリストとして活動し、さまざまなアーティストとのセッション、ライブ、レコーディングに参加。
ソロギター仕込みのメロディアスなプレイとネオソウルが融合した独自のスタイルは、ジャンルを問わず多くのミュージシャンに支持されています。
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TAKU
TAKUの情報 ※韻シスト |
HIP-HOP Band 韻シストのギタリスト&トラックメーカーのTAKU氏。そのサウンド、ギタースタイルは ”ジャパニーズ・ネオソウル” と呼んだほうが良いのかもしれません。
高校卒業後、ヤマハ音楽院大阪へ入学。ジャズギターや音楽理論や楽曲アレンジ等を学んだ経験を生かして、バンド活動以外にもギター講師の経歴もあるようです。
派手なギターソロよりもグルーヴを大事にするスタイルが特徴で、ネオソウルのリズムギターを極めるならTAKU氏のプレイは必見です。
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NEO SOULスタイルの海外ギタリスト10名
続いて、世界的に活躍する海外のネオソウル・ギタリスト10名を紹介していきます。
- Mateus Asato
- Isaiah Sharkey
- Tom Misch
- Nicholas Veinoglou
- Alec Lehrman
- Melanie Faye
- Kaspar Jalily
- Steve Lacy
- FKJ
- Michael Kiwanuka
Mateus Asato
SNSから生まれたギターヒーローで、あのジョン・メイヤーからも一目置かれるネオソウル・ギタリストといえばMateus Asato(マテウス・アサト)氏。
インスタグラムのフォロワーは500万人超えと、世界中が注目するギタリストでしたが2021年2月に突然の音楽活動休止。(早く復活して欲しい…涙)
最高品質を誇る楽器ブランド「SUHR」からシグネチャーモデルのギターが販売されているので、マテウスサウンドを求める方は必見です。
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Isaiah Sharkey
Isaiah Sharkeyの情報 |
ネオソウル・ギターを習得するなら、ネオソウルの代名詞ともいえるIsaiah Sharkey(アイザイア・シャーキー)は必聴です。
4歳でギターをはじめ、14歳でアルバムをリリースした後、D’Angelo、John Mayer
、Christ Dave、Boys II Menなどの有名アーティストと共演する超一流ギタリストです。
さらにはギタリストとしてだけでなく、ボーカリスト、ギター講師としても超一流。ゴスペルがルーツにあり、日本人にはないその音楽性に学ぶべきことは多いです。
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Tom Misch
ギターマガジンをはじめとした多くの音楽メディアで、次世代3大ギタリストと話題のロンドンが生んだ若き天才といえばTom Misch(トム・ミッシュ)氏。
10代でジャズギターを専攻し、ヒップホップ、ジャズ、ディスコとロックを融合させたエレクトリックミックスという独自のスタイルが特徴です。
アダルトな雰囲気で歌うスタイルと、アーバンで洒落たギタープレイは新世代のネオソウルミュージックが垣間見えます。
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Nicholas Veinoglou
Nicholas Veinoglouの情報 |
なんと10歳から作曲やライブ活動していたという、ソウル・ジャズ系ギタリスト&音楽ディレクターのNicholas Veinoglou(ニコラス・ヴァイノグル)氏。
バークリー音楽大学では、日本が誇る世界的ギタリストのトモ藤田に師事し、腕を磨いていたとのことです。(親近感湧きますね 嬉)
日本では知名度こそないNicholas Veinoglou氏ですが、Jordan Fisher(ジョーダン・フィッシャー)のサポートや、最新鋭のネオソウル・ギター講師として注目されています。
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Alec Lehrman
Alec Lehrmanの情報 |
カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするギタリスト&ソングライターのAlec Lehrman(アレック・レーマン)氏。
知る人ぞ知るギタリストで、超有名アーティストとの共演やレコーディングに数多く参加しています。
Alec Lehrman氏はプレイヤーのみならず、世界中の何百人もの生徒にプライベートレッスンも行っています。
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Alec Lehrmanの参加アーティスト
- Isaiah Sharkey
- Kanye West
- Chance The Rapper
- Leona Lewis
- Sabrina Claudio
- Caleb Hawley
- August08
- NoMBe
- SiR
- JC Brooks & The Uptown Sound など
Melanie Faye
Melanie Fayeの情報 |
カントリー・ミュージックで有名なテネシー州ナッシュビル出身のMelanie Faye(メラニー・フェイ)は、Twitter投稿をきっかけに大ブレイク。
今や世界中から注目を集めるギタリストとなり、Fender社のThe Player Seriesのデモ演奏を行うほど彼女のプレイは評価されています。
他のギタリストとは明らかに異なる特徴的なギタープレイと、1998年生まれという若さから今後もさらに楽しみなネオソウル・ギタリストです。
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Kaspar Jalily
Kaspar Jalilyの情報 |
パリ出身のKaspar Jalily(キャスパー・ジャリリ)氏は、セッションギタリストとして活躍しながら、フランス国内外1000人以上の生徒をもつ凄腕ギター講師でもあります。
伝説のギタリストLee Ritenourによる2018年のSix String Theoryコンペティションでは、「リズムギター部門1位」「ロックギター部門2位」を獲得。
ジャズと融合させたKaspar Jalily氏のネオソウル・スタイルは、上級ギタリストでも目を見張るギタープレイが炸裂しまくりです。
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Steve Lacy
Steve Lacyの情報 |
Steve Lacy(スティーヴ・レイシー)氏は、ヒップホップキングことKendrick Lamarの傑作『DAMN.』にiPhoneで制作した楽曲を提供し、「すべての楽曲をiPhoneでつくる18歳」と世界中を騒がせました。
The Internetのギタリスト、新世代アーティストのDirty Projectors、Solange、Vampire Weekendの楽曲プロデュース、ルイ・ヴィトンのファッションショーでモデルを務めるなど話題が尽きません。
テクニカルなプレイではありませんが、ハイセンスな音使いやグルーヴが超クールなので、Steve Lacy氏のリズムギターを参考にすると他のギタリストと差をつけられるかもしれません。
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FKJ
FKJ(エフ・ケー・ジェイ)氏はフランス出身のミュージシャンで、シンガー、ギター、ベース、鍵盤、MPC、サックス、トランペットなど複数の楽器を操るマルチインストゥルメンタリスト。
どのパートも巧みに熟すことにも驚きますが、なんとすべて独学で演奏を習得したとのことです…。さまざまな楽曲に精通していることも、独創的なサウンドを生んでいるのかもしれません。
ちなみに、FKJは「French Kiwi Juice(フレンチ・キウイ・ジュース)」の略、本名はヴィンセント・フェントンだそうです。
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Michael Kiwanuka
Michael Kiwanukaの情報 |
イギリス出身のシンガーソングライター&プロデューサーのMichael Kiwanuka(マイケル・キワヌカ)氏。
3rdアルバム『Kiwanuka』は、英国で最も栄誉ある音楽賞「マーキュリー・プライズ」を受賞し、2020年度の年間最優秀アルバムと称されました。
ファズギター、オルガン、パーカッションが織りなす60年代のサイケデリック要素や、レゲエを感じるメロディが融合したレトロなネオソウルが特徴。
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最後に
R&B、ジャズ・フュージョン、シティ・ポップとも一味違うネオソウルですが、ギタープレイヤーによっても十人十色の表現があって面白いですよね。
またネオソウルは、日本では認知されて間もない新ジャンルで、テクニック紹介や奏法解説などの情報がそれほど出回っていません。
ネオソウル・ギターを習得したい方は、コチラの記事でおすすめ教則本を紹介していますので参考にしてみてください。
それでは、快適なギターライフを♪