赤ちゃんに与える『音楽の効果』に驚きの結果が!?【5分でわかる豆知識】

LIFE

\本記事はこんな方にオススメ/

    • 子どもの「寝かしつけ」が音楽が良い?
    • 音楽を聴かせると「頭が良くなる」の?
    • 歌が下手でも「歌いかけ」して大丈夫?
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はじめに

つい先日、2人目の子どもが生まれました(嬉)20年以上音楽に携わってきたので「”赤ちゃんと音楽” について調べてみよう!」と思い立ち、この記事にまとめています。

近年、赤ちゃんに関する研究分野が著しく発展しています。「聴覚」「音声知覚・認知」についても新たな研究が行われたことで ”音楽” が注目されています。

人によって「寝かしつける」「胎教」「教育」など目的は違うと思いますが、赤ちゃんに与える ”音楽の効果” を理解することで ”今後の育児に役立つ” はずです。

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赤ちゃんへの『歌い聞かせ』の変化

音楽の起源の1つに「コミュニカティブ・ミュージカリティ(絆の音楽性)」があり、赤ちゃんをなだめ母子の絆を深める「歌いかけ(子守唄等)」 が誕生したと云われます。

2006年に日本で行われた調査では、0~2歳児の母親(約280名)のうち ”90%以上が日常的に子どもに歌いかける” と回答しています。

しかし近年、スマホの保有率が100%以上(20~49歳)となったことで、動画・音楽アプリを使ってあやすことも増えています。(筆者もスマホで音楽を聞かせることはあります)

ベネッセ教育総合研究所の調査では、0歳後半~6歳児がスマホに「ほんとんど毎日」接している割合が約2倍(2013年:11.6% →2017年:21.1%)となっています。
2017年時点ではスマホ保有率は75.1%であったため、現在はスマホに「ほとんど毎日」接する割合は著しく増えていると予想ができます。

赤ちゃんは『どんな音』で聞いているの?

赤ちゃんの聴力発達
  • 妊娠5ヶ月頃:聴覚器官ができあがる
  • 妊娠8ヶ月頃:音の強さ・高さを聞き分けられる
  • 生後6ヶ月頃:成人と同等に聴覚器官が発達する
  • 生後12ヶ月頃:会話の中の単語に区切りをつけて解釈できる

赤ちゃんは、生まれてすぐにママの声のほうに顔を向けるしぐさをします。それは、お腹の中の「声の記憶」があるからで、”妊娠中から音声学習がはじまっている” と云われます。

お腹の中にいる赤ちゃんは、羊水の中で聞こえづらく、ママの心臓音・血流音が絶えず聞こえてくる状態で音は小さくなりますが、外の音はしっかりと届いています。

赤ちゃんの耳は、生後6ヶ月ぐらいにで成人と同じくらいにまで発達します。音を「フレーズ」として聴いているので、子守歌を別の楽器で演奏しても同じ曲だと認識できます。

赤ちゃんは、これから生きる環境のなかで重要とするものを判断して聞き分けます。例えば、英語の「r」「l」の発音の違いなどの聞き分けの能力は低いと言われています。

1歳になる頃には、歌詞や会話の中の言葉を ”単語区切りで解釈” できるようになり、初語を発します。そこからは、爆発的に言葉を獲得し、音声知覚・認知が発達していきます。

初語(しょご)とは、喃語(なんご)を発していた乳児が初めて発する、意味のある単語のこと。※「まんま」「うまうま」等

赤ちゃんに与える『音楽の効果』とは?

赤ちゃんに音楽を聴かせるメリット
  • 言語能力、想像力が向上する
    ⇒ 音楽による脳への刺激で神経経路が発達する
  • 音感、リズム感が身につく
    ⇒ リズム感が養われると、身体能力の向上につながる
  • 感受性が養われる
    ⇒ 音楽を聴くと「感性・直感」「感受性」を司る右脳が発達する
  • リラックス効果がある
    ⇒ 自律神経が整い(ストレス・不安が軽減)、寝付きが良くなる

上記は、赤ちゃんに音楽を聴かせる代表的なメリットを挙げています。とくに、”音楽と言語には密接な関係” があることが脳科学の研究で分かっています。

脳科学の研究で、”音と言葉を識別する能力は同じように発達する” と報告があり、音楽は言語能力の向上に大きく影響することが分かっています。

そのほか、集中的な音楽教育を受けた子は ”数学” の成長が高まった研究結果や、コンピュータ教育を受けた子よりも ”空間的知能” が高い研究結果もあります。

「幼児期から音楽を習わせると頭が良くなる」説を聞いたことがあると思いますが、実際に音楽によって知能が育まれることは科学的に実証されています。

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赤ちゃんが持っている『音楽の才能』とは?

赤ちゃんが生まれながらにして持つ音楽の才能、それは「泣くこと」です。「高い音」「低い音」「長い音」「短い音」を織り交ぜ、その子の ”独自の泣き声” が完成されます。

赤ちゃんは、周りからの音を聞いてインプットし、その中から音を組み合わせてアウトプットします。やがて、その音の組み合わせが言葉(言語)に変わっていくのです。

音楽と言語は共通して ”音とリズムの組み合わせ” です。日本語でも、英語でも、ほかの言語も同じで、世界共通で ”音楽を聴くことは言葉の習得” に繋がると云われています。

音楽のリズムに合わせて体を動かすと、「言語能力」以外にも「考える能力」「運動調整能力」「感受性」なども育むことができます。

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赤ちゃんが『好きな音楽』とは?

2つの研究結果
  1. 伴奏あり/なしの「歌いかけ」比較 ※生後5~11ヶ月
    ⇒ 声だけの歌いかけの方が好まれる
  2. クラッシック曲の電子楽器/生楽器の「演奏」比較 ※生後12ヶ月
    ⇒ はっきりとした好みの傾向はみられず

生まれて間もなくの赤ちゃんは、音を聞いたり理解したりするための情報処理能力がまだ十分に発達していないため、シンプルな刺激を好むことが分かっています。

1つ目の研究は「録音した歌唱を聞かせる実験」で、”声だけの歌いかけ” の方が、”伴奏のある(賑やかな)歌いかけ” よりも赤ちゃんに好まれると報告されています。

また、赤ちゃんは ”音色やアレンジに好みがある訳ではない” ようです。ママやパパがリラックスできる音楽や、お気に入りの音楽を赤ちゃんと一緒に楽しむことが大切です。

2つめの研究は、クラシック曲を「赤ちゃん向けにアレンジされた電子楽器による演奏とオリジナル演奏」の比較ですが、はっきりとした好みの傾向はみられませんでした。
赤ちゃんは、そのときの自分が ”聞きやすい音のパターン(フレーズ)” を選択して聞くことで、次第に「歌詞」や「音楽」の特徴を掴んでいきます。

ママ(パパ)が『歌に自信がない』ときは?

赤ちゃんは、空気の振動や音圧を肌で感じられる「歌いかけ」「生演奏」のほうが多感覚的な経験ができます。しかし、歌や楽器が苦手なママやパパはどうしたら良いのでしょうか。

教育のために「自分は歌わない方がよい…」と感じる方は少なくありません。その場合は、音楽付きの絵本/おもちゃ、CD/DVD等でも音楽経験を増やすことができます。

CDやDVD等で再生した音楽に合わせてでも、ママやパパが ”一緒に歌ったり”、”手拍子したり” する音楽体験で、赤ちゃんの知性が育まれることは科学的に証明されています。

赤ちゃんに音楽を聴かせるときの『注意点』とは?

音楽を聴かせるときの注意点
  • 寝かしつけるために「毎回」流さない
    ⇒ 生活リズムや環境にも気を付ける
  • 「怖い」「激しい」音楽は流さない
    ⇒ 赤ちゃんがリラックスできそうな曲を選ぶ
  • スマホやタブレットの「光」に注意する
    ⇒ ブルーライトを浴びると眠れなくなる

育児の悩みの1つに「寝かしつけ」がありますが、音楽だけに頼るのは難しいです。安眠できるように、生活リズムや環境(温度、湿度、照明等)も整えることも考えてみましょう。

赤ちゃんの耳は ”非常に敏感” なので音量には注意してください。また、ストレスがかからないように「雰囲気の明るい音楽」「落ち着いたテンポの音楽」が良いでしょう。

近年、スマホで音楽を聴かせることも少なくありませんが、ブルーライトを浴びると睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が妨げられてしまうので十分注意してください。

ワイヤレススピーカーを使ってスマホを離す、CDラジカセ、オルゴールを使うなど、赤ちゃんがブルーライトを浴びなように可能な限り工夫しましょう。

さいごに

赤ちゃんにとって、”音楽がもたらす効果が大きい” と驚いた方も多いかもしれません。とはいえ ”音楽は楽しむもの” 、あまり難しく考え過ぎず親子で一緒に楽しんでください。

はじめから『音楽教育』と構えず、赤ちゃんが喜びそうな音楽や、ママやパパが好きな音楽を一緒に聴いたり、歌ったりしながら、興味や関心を広げていけると良いですね。

音楽は、子供が生きていく上で ”必要な能力を育てる要素” の1つです。くれぐれも、健康面の気配りや、環境を整えてあげることも忘れずに育児と向き合っていきましょう。

今回はここまで!それでは快適なミュージックライフを♪

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